昭和の初期、貴族院南洋視察団(団長、文部大臣鎌田栄吉)が帰国後、貴族院有志の間にフィリピン協会設立の議論が高まった。当時、フィリピンは米国の統治下にあったが、既に日本領事館が設置され、大正6年(1917年)にマニラ日本人学校も開設され、日比間の交流は年々増加傾向にあった。
その後、フィリピン独立法案が米国下院を通過し、昭和10年(1935年)にフィリピンに独立準備政府が樹立されたのを機に、同年8月、「財団法人フィリピン協会」が設立された。
設立目的は「日比親交」及び「文化交流発展」であるが、初代会長に徳川頼貞侯爵が就任して以来今日まで、下記歴代会長の下で、その設立目的に沿った各種事業が展開されてきている。
初 代 会長 | 徳 川 頼 貞 | 侯 爵 |
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第2代目会長 | 岡 部 長 景 | 文部大臣 |
第3代目会長 | 徳 川 頼 貞 | 侯 爵 |
第4代目会長 | 村 田 省 蔵 | 駐比日本大使 |
第5代目会長 | 高 碕 達之助 | 通産大臣 |
第6代目会長 | 伊 藤 武 雄 | 大阪商船社長 |
第7代目会長 | 永 野 護 | 運輸大臣 |
第8代目会長 | 小 林 節太郎 | 富士フィルム社長、富士ゼロックス会長 |
第9代目会長 | 岸 信 介 | 内閣総理大臣 |
第10代目会長 | 福 田 赳 夫 | 内閣総理大臣 |
第11代目会長 | 高 垣 佑 | 東京三菱銀行会長 |
第12代目会長 | 畔 柳 信 雄 | 三菱東京UFJ銀行取締役会長 |
第13代目会長 | 倉 内 宗 夫 | 三菱東京UFJ銀行専務執行役員 |
第14代目会長 | 朝 田 照 男 | 丸紅株式会社取締役会長 |
第15代目会長 | 関 山 護 | 元・丸紅㈱代表取締役副社長 |